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山登りや山の中でキャンプをしていると自由でのびのびした気持ちになる、という久木氏。その気持ちを作品にしたいと思ったのが制作を始めたきっかけでした。久木氏の木版画は、自然をそのまま写生するのではなく、作家が自然の中で感じたことを表現しています。彫刻刀でコツコツ時間をかけて彫っていくことで、いろいろな思いが膨らみ、その思いを木版画の技法によって抽象化することにより、百人百様、作品を見る人にいろいろなことを自由に感じ取ってもらいたいという作家の想いが込められています。水彩絵の具のみで制作し、刷毛で絵の具を版木にのせ、バレンで摺ります。多色摺木版画は色ごとに版木がわかれていて、色数分、摺り重ねていきます。下絵を描き、版木を彫り、摺り・・・この複雑な工程を手間を惜しまず、自身の想いを込め暖かみのある優しい作風で、魅力ある作品に仕上げています。
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