お歳暮とは
お歳暮は、年の暮れに、いつもお世話になっている方へ「おかげさまで、今年も無事に一年を過ごすことができました」と感謝の気持ちを伝えたり、ご挨拶をするために贈ります。このお歳暮という文化のルーツを辿ると、中国で古くからおこなわれていた仏教行事に行き当たります。中国の道教では、旧暦の1月、7月、10月をそれぞれ神様の誕生日として、人々がお供え物をしていました。この中国の慣習に、お正月にご先祖様へのお供え物を配る「御霊祭り(みたままつり)」という日本の文化が合わさって、お歳暮が生まれたと言われています。
それぞれの時期に適した表書き
<広島・関西地方>
御歳暮:12月1日~20日あたり
御年賀:元日~松の内(1月15日あたり)
寒中御見舞:松の内後~立春の前日
<関東地方>
御歳暮:11月下旬~12月20日あたり
御年賀:元日~松の内(1月7日あたり)
寒中御見舞:松の内後~立春の前日
上記は一般的に言われている例ですが、このように関西と関東で若干の違いがあります。2025年の立春は2月3日と発表されていますので、寒中御見舞であれば1月下旬頃に贈れば間違いないでしょう。
喪中に贈る場合
お歳暮やお中元は季節のご挨拶であり慶びごととはまた違うものですので、先方やご自身が喪中であっても、贈ること自体は全く問題ありません。ただし、基本的にお歳暮には慶事を表す紅白蝶結びの熨斗(のし)をかけておりますので、もし気になるようであれば、表書きは「御歳暮」のまま、水引きをつけない「白無地掛け紙」をかけて贈ると良いでしょう。四十九日を過ぎていない場合はお歳暮を贈るのは控えたほうが無難ですが、どうしても感謝の気持ちを伝えたい時は、松の内が過ぎた1月下旬頃に「寒中御見舞」として贈りましょう。